防音対策に敷く物には大きく分けてカーペット、コルクマット、ジョイントマットの3種類があります。
私が2年ちょっと前に買ったのは厚さ1.6cmの抗菌SUPERビックマットというジョイントマットでした。
当時は2cmどころか1.5cmのジョイントマットもあまり種類が無かった記憶があります。
ジョイントマットは軽いとは言ってもかさばるので、お店で買うと持ち帰るのが大変です。なので私はネットで探して楽天のお店を利用しました。
ジョイントマットに決めた理由
それぞれの特徴を見比べて、どれがいいのかを決めました。
防音カーペットの特徴
メリット
家が綺麗と思われるには水道と床だけ掃除すれば良いと言われますよね。カーペットなら色柄が豊富で、毛足の長さも併せれば思いのままの部屋を演出できます。
防音の性能が遮音等級で分かるのもメリットです。
子供の声がお隣さんに響く場合などに関係する空気音の遮音を表す遮音性能のD値、上階の衝撃音が下階で聞える大きさの衝撃音性能L値があります。
L値は更に2つに分かれて、子供が跳びはねた時などに発生する重量衝撃音(LH)と物を落とした時などに発生する軽量衝撃音(LL)があります。
子供の足音のためには特級に相当するL-45あるいはLL-35~LL-40のマットが適しているようです。
デメリット
気になるのはダニやほこりがたまることでしょう。今どきは防ダニ加工が施されているカーペットもたくさんありますが、ハウスダストのアレルギーには注意が必要です。
ジュースなどをこぼした時の掃除も大変ですよね。水分のあるものをこぼした時に洗えるように、組み合わせて使えるカーペットも登場しています。
不動の1位は静床ライト
2年前から今まで、不動の1位は静床ライトのようです。
組み合わせて自在に使えて特級レベルの高い遮音性能があり、全10色ものカラー展開があるのが魅力なのでしょうね。
コルクマットの特徴
メリット
100%コルク製のコルクマットはとても高価なので、防音のために購入するときはスポンジの上にコルクを張り合わせたマットになります。
コルクの独特のやさしい肌触りと断熱性はカーペットやジョイントマットでは真似できません。
軽い音を吸収して和らげる吸音に優れるだけでなく衝撃も吸収して分散させるので、赤ちゃんが転んだときのケガ防止にもなります。
ピアノなどの音を消す遮音性はないとされますが、実は音の響きが全然違くなるので一定の効果があります。
コルクは耐水性に優れているため、離乳食などをこぼしてもさっとふき取れます。子供は何かと床を汚すため、ジョイント接続のコルクマットは簡単に汚れたところだけ水洗いしたり交換したりできるのもメリットですね。
デメリット
コルクの剥がれが気になります。
まずは購入してすぐに細かい屑になって出てくるため表面がざらざらするようです。粉っぽさはしばらく経つと落ち着くようですが、歳月が経つと今度はポロポロとコルクがとれるなんてことも。高品質のコルクマットはボロボロになりにくいようなので、激安のコルクマットは避けた方が無難なようです。
また、色と素材から見た目が段ボールっぽいのが気になる人もいるようです。
コルクマットには遮音等級などの防音性能のランク付けがありません。軽量床衝撃音と呼ばれる食事中にスプーンなどを落とした時の比較的軽くて高音域の小さめの音はコルクマットで消せます。
しかし、子供が走る音などの重量床衝撃音と呼ばれる低音域の音には弱いため多くの防音をうたうコルクマットはスポンジの上にコルクを張り合わせてあるようです。
売れ筋商品は入れ替わる
2年前はやさしいコルクマットがランキング上位を占める売れ筋だった気がしますが、代替わりしたようです。
今はわんぱくPLUSという高級感のある大粒で高品質なコルクを使っているコルクマットが人気のようです。
良く使われるリサイクルコルクではなく、コルクの樹からとれた樹皮をそのまま使用しているのがポイント。高い防音機能を一番に考えるならわんぱくPLUS 極厚2cmコルクマットが良さそうです。
ジョイントマット
メリット
水をしっかり弾くので掃除が楽です。トイレトレーニング中におしっこを漏らしても、汚れた部分だけを外して手軽に洗えます。
素材が均一で加工の手間もかからないからか、全般的にカーペットやコルクマットに比べてリーズナブルなのも魅力です。
- ジョイントマットの上に防音カーペット
- ジョイントマットの上にコルクマット
のように2枚重ねの下にも敷けるし、1枚だけでも構わないため使い回しもよさそうです。
独特の柔らかさがあって赤ちゃんの転倒対策としてのプレイマットもあるくらい、転んだ時の衝撃を軽減できます。冬は暖かいし夏も暑くは無いのでオールシーズン気持ちよく使えます。
デメリット
素材のEVA樹脂の臭いが初めの数日します。届いた段ボールを開けただけで化学臭がしましたが、使っていない部屋に広げて1日置いただけでもある程度は消えました。
見た目がいかにも子供の居る家!って感じです。へりのギザギザが受け入れられない人もいるようです。サイドパーツも付けて1色で統一しても継ぎ目がうっすらと見えるので、ジョイントマットを敷いている感満載です。
うちでは大丈夫でしたが、安いマットを買うと変形して隙間ができて、ゴミもたまるようです。
選んだのはジョイントマット
自然素材にそれほどこだわりが無かったのでコルクマットは除外しました。
カーペットとジョイントマットを比べて、サンプルを取り寄せてみたところ。
4.5帖用が
遮音等級の高いL-35のカーペット21,800円
1.6cmジョイントマット8,000円
と2倍を超える値段の差がある割に、ジョイントマットの方がカーペットよりもかなりしっかりした作りに見えました。
抗菌SUPERビッグマットを選んだ理由
赤ちゃんの転倒や衝撃防止に買った1種類目、おもちゃによる床の傷防止に買った2種類目とは違って、今回の目的はズバリ防音!選んだ基準も一味違います。
購入の理由⇒階下から足音の苦情が来て一生忘れられない間違った騒音対策をした話
私が選んだ基準は
- シンプル
- 抗菌&低ホルで安全
- 滑りにくい
- サンプルを無料で取り寄せられる
ということで、私は楽天市場でこれの旧バージョンを買いました。
様々な厚みと色柄のジョイントマットの取り扱いがあるからか一旦は廃版となりましたが、人気が高かったようで要望が出て現在は再販売されています。
60cmの大判ジョイントマットに組み合わせ出来るようになった代わりに、旧バージョンとの組み合わせができなくなったようです。
シンプル
1つ目の中をくりぬけるタイプのパズルマットは子供のいいおもちゃになってしまっていたので、数字や絵柄のマットは除外しました⇒かわいくて赤ちゃんのお気に入りになったラブラブプレイマット
シンプルな方が部屋が落ち着くし、歯形をつけられたり傷をつけられたりで使えなくなるマットも出るため、色が偏ってもいいように市松模様にはせず単色で。
抗菌&低ホルで安全
子供がまだ2歳と小さかったので安全性も気を付けました。今でこそノンホル・低ホルをうたうジョイントマットが多いですが、何の検査もせず記載もないマットも販売されています。
子供が手をついたり寝転がったりするお部屋にホルムアルデヒトなど有害な物質を発生させるマットは怖いです。検出限界を下回る低ホルムアルデヒド量ならほぼ0といえて、安心して敷けました。
今回の買い替えに伴い詳しく調べたところ、抗菌効果のあるマットは2年経った今でも少ないようです。小さい子供はうまく食べられなくて床にこぼしやすいし、トイレトレーニングはもらすのが前提です。
トイレトレ中って、「ちっちでる!」ジャー…って感じですぐそこがトイレなのにやられちゃいますよね。
タタミでやられた時はお酢とかを使っても汚れと匂いがなかなか落ちなくて大変でした。リビングにはカーペットではなくジョイントマットを敷いていたので手入れが楽で本当に助かりました。
雑菌が繁殖しにくい点も気に入っています。
滑りにくい
防音が目的とはいえマットの滑りが原因で転んでしまっては困ります。滑り止めの凸凹加工と2層構造によるすべり削減も魅力でした。
加工と言っても小さな花柄にも見えるかわいらしい見た目です。実際、敷いたばかりの頃も滑って転ぶことはありませんでした。
むしろ滑止め効果がありすぎて掃除機がかけにくいのがデメリットなほどです。
サンプルが取り寄せられる
私が本当に良かったな、と思ったのは無料でサンプル片辺を取り寄せられたことです。
他商品の口コミを見ると「パソコンの画面上と実際に届いたマットの色味に差があってインテリアに合わなかった」という書き込みも見られます。床は広い面積を占めるので、お部屋の印象を左右しますよね。
実物を見てから注文できたので、思っていたのと違くてガッカリということもありませんでした。
実はこのマット以外にも、防音カーペットなど複数の無料サンプルを取り寄せました。防音性能の高いカーペットと比べてみても十分な防音効果がありそうだったのも決め手でした。
子供スペースには元からあるパズルマットを敷きました⇒コスパ抜群で床のキズ対策に活躍したニトリの無地パズルマット
2年間使ってみた感想
安いとジョイント部分に隙間ができてゴミが入り込むものもあるようですが、これは厚みがあってしっかりした作りだからか大丈夫でした。
購入したての時にはした臭いも、2~3日空気にあてておけばすぐにしなくなりました。敷く前に一通り水拭きして、使っている間に汚れたらお風呂場でシャワーをかけて流して自然乾燥させています。
ジョイントマットにしては珍しくサイドパーツがナナメにカットされているので、1.6cmの段差があっても2歳の子供でもつまづくことはありませんでした。部屋のすみとジョイントマットの間に落ちたゴミは掃除機で簡単にとれます。
1枚の大きさが30×30cmのスモールサイズなので敷きたいところだけに活用できます。
家具を避けて敷くためにサイドパーツを追加買いして一部カッターで切りました。しっかりしているため切る部分が少ないサイドパーツですらかなり力が必要でした。
もしも1枚だけ取り換えるとしてもラージサイズに比べて安く済むとか思っていたのですが、2年間でひっかき傷がつくこともなく、1枚もダメになっていません。
丈夫さもEVA素材の特徴で、フローリングの傷防止にも十分に役立っていると思います。
この抗菌SUPERビッグマットを購入後は階下の方とお話ししても毎回「全然大丈夫ですよ」と言われています⇒騒音トラブルその後と転機
多少走っちゃうこともありますが、イライラすることなく軽く注意できます。
2年後により分厚くてしっかりしたジョイントマットも購入しました⇒マックスシェアーの20mmジョイントマットはコスパが良く満足
おもちゃが散らかる事のないシンプルなお部屋ができました⇒【キッズスペース公開】子供の遊びにイライラしないシンプルなリビング